しんはーパパの毒吐く独白 〜僕と娘と時々うどん〜

40歳手前にして父となった私、しんはーの子育て日記です。娘かわいい。超かわいい。

父になるまで。 EPISODE.1

妻と結婚して数年。

 

お互いに、いつかは子供が欲しいね。的な話をしつつ、でも、お互いに色々とやりたい事があったり、あるいは体調の都合があったりで、なかなか踏み切れずにいました。

 

しかし、当たり前のことだけれど月日の流れは止まることはなく、そろそろ本気で子供を作らないとな。という事になり、所謂、妊活というものをスタートした2人。

 

私は男という立場上、妊活というものがどういうものか、よく分からないでいました。

 

とりあえず不妊治療をするかどうかの前に、妻と私にちゃんと子供を作る機能があるかどうか?という話から妊活はスタートするそうで。

妻がリサーチし、評判が良いクリニックへ、まずは妻だけが行って来ました。

 

初めてのクリニックの受診を終えた妻から

「あなたの精子を検査するから、今度の通院の日の朝にこれに出しておいてね。」

 

と、妻から預かった透明なボトル。

なるほど。噂に聞く精液検査か。これが。ほうほう。これがね。

 

説明書きもご丁寧についている。

 

かならず当日の朝に出したモノであること。

手淫(つまりはオナニーだな)で出すこと。

出して何時間後(詳しくは忘れた)に来院すること。

的なことが色々と書いてあった。

 

なるほど。

要は、妻が次に病院へ行く日の朝に、私はシコシコとアレをコレして、このボトルにソレを出して、妻がそれを持って行き、病院のスタッフさんが、ソレを検査する、と。

なるほど。

なるほど。

 

えええええええええ。

何かめっちゃ恥ずかしいやら気持ち悪いやらなんですけどおおおおおお。

 

と思いつつ、やってきました。その日の朝が。

 

妻の来院時間に合わせて一人、PCでエロ動画を見ながら、せっせこ励む。

手には、例のボトル。ここにしっかり入れなきゃいけません。

嗚呼、妻がいる身でありながら、こういったことをする虚しさを感じつつ、身体は正直なものです。

ちゃんと任務を果たすことが出来ました。

何なんでしょうかね。独身時代には全く感じなかった、こういう行為に対する羞恥心というか罪悪感というか、とにかくよく分からない感情でいっぱいでしたよ。

 

速やかにコイツをクリニックへ運ぶために妻へ手渡す。

精子の生死がかかっていますからね。

妻も、まさか人生で精子を運搬する役目を負うことになるなんて思ってなかったでしょうねぇ。

 

後日、クリニックから出された検査結果によると私の精子さんには特に問題はありませんでした。

人生初の精液検査。ホッとした瞬間です。

 

ところが。

それだけでは済まないのが妊活です。

そう。妻の検査結果もあるのですから。